Webライティングをしていると、漢字と平仮名どちらを使ったほうが良いのか、送り仮名はどう付けたら良いのか、同音異義語の使い分けをどうしたら良いのかなど、迷うことはないでしょうか。
Webライティングだけでなく、一般企業の企画・広報担当者など文章を書くすべての人が「正しい日本語で伝わる文章」を書く必要があります。
この記事では表記で迷ったときに取るべき手段をご紹介します。
問題(臭いについて)
Q. 「このお店は”くさいにおい”がする」の”くさいにおい”を、伝わる文章として漢字にしてください。
- 臭い臭い
- 臭いにおい
- くさい臭い
- 臭い匂い
どの漢字も「くさいにおい」と読めますが、どれが正解でしょうか。
記者ハンドブック
漢字と平仮名、送り仮名、同音異義語などで迷った場合は、共同通信社が出版している「記者ハンドブック」を使うと良いでしょう。
まずは「におい」について調べてみます。
漢字の意味として
臭い:不快なにおい
匂い:よいにおい
また、においが良い香りか、不快な臭いかが判断できない場合などや、漢字では紛らわしい場合は「平仮名書き」をすると注意書きがあります。
次に「くさい」について調べてみます。
くさい:汗臭い、かび臭い、きな臭い
うさんくさい、素人くさい、照れくさいなど、においと無関係な表現は平仮名書きと注意書きがあります。
答え
記者ハンドブックで調べた内容を元にすると、「くさい・におい」の場合、どちらも”におい”についての表記ですので、
・臭い臭い
・くさい臭い
・臭いにおい
どれでも良さそうな感じがします。
しかし「臭い臭い」と表記した場合、「くさいくさい」と読んだり、「においにおい」と読んだり、勘違いすることも考えられます。
そこで誤読を防ぐためにも、どちらかの漢字を平仮名書きにします。さらに記者ハンドブックを参照すると。
におい:
においが良い香りか、不快な臭いかが判断できない場合などや、漢字では紛らわしい場合は「平仮名書き」をすると注意書きがあります。
くさい:
うさんくさい、素人臭い、照れくさいなど、においと無関係な表現は平仮名書きと注意書きがあります。
「におい」の場合、漢字では紛らわしい場合は「平仮名書き」と注記書きがありますので、「くさいにおい」を漢字表記すると「臭いにおい」と表記するのが良いと言えるでしょう。
最後に
他にも「小賢しい(こざかしい)」の表記は「小ざかしい」に平仮名書きした方がよいことや、「ぢ」「じ」「づ」「ず」の使い分けなど(例:金づる?金ずる?)ライティングに欠かせないことが、てんこ盛りに掲載されています。読んでいると自分のライティングがものすごく恥ずかしくなってきます。。。
全てを気にしてライティングすることは……おっとすみません……
全てを気にしてライティングすることはなかなか難しいですが、漢字や、送り仮名で迷ったときは参考にしてみると良いのでないでしょうか。